「景気敏感株」(投資先)としての証券会社&松井証券という現・クソ優良企業
景気敏感株としての「ネット証券」
ZUU online(ズ―・オンライン)さんで、面白い記事が載っていました。
証券会社を株価(というか、株取引)に強く影響される「景気敏感株」として捉えて、投資先としての魅力を確かめる、という記事。記事の結論に従うなら、次に景気が落ち切ったときに「ネット証券」に投資するなら、松井証券が良いのではないでしょうか。
最も大きく景気に影響される松井証券
松井証券は近年シェアを伸ばしつつあるというだけでなく、営業利益率が業界でトップで、極めて利益の出やすい上客を獲得している。
直近3年間における各社の売上高営業利益率の推移を見ると、業界トップのSBIホールディングスをはじめとして競合企業の営業利益率が10%〜30%で 推移しているのに対して、松井証券では50%〜60%超と高い水準で安定していることが分かる(松井とカブコム以外は、証券部門以外での売上や利益を含ん だ企業全体での業績を比較)。
松井証券の記述はこれだけですが、 最も株価(というか、株取引)に影響される証券会社だと思います。松井証券は投信の扱いがなく(正確には、外貨MMFは1つ扱っている)、株とETFの取り引き手数料が主な収入源だからです。
いくら取引量の多いヘビーユーザー(上客)をいくら抱えていても、株取引が冷え込んでしまえば、収入は減ります。一方で、株取引が活況になれば、一気に利益率が高まります。
松井証券は、他の一部ネット系と違い株に注力しており、企業自体も非常にスリム(社員は15年3月時点で120人しかいません)。
ここ2年ほど、期末に全社員100万円のボーナスを出した記事が話題になりましたが、それも正直、利益からすると「余裕なレベル」なのです。いいなぁ。。。
ROEが17~19%というクソ優良企業
アベノミクスで株価が上昇(というか、株取引が活性化)するまでは、ROEは8%ほどと「ええんちゃう」な感じでした。
ですが、2013年通期は19.6%、2014年通期も17.8%を記録しています。2015年もここまで好調な数値で、高い収益性を反映しています。
ZUU onlineの記事では、
ネット証券の株価は日本の景気動向に敏感に反応をするため、ネット証券への投資スタンスとしては、これから日本経済が好況に向かうと予想する場合にはネット証券に投資を行い、悪化しそうな場合には売却、もしくは投資を見送るというスタンスをとるべきである
というごもっともな結論ですが、実践はとても難しいよ!
今の情勢だって、絶賛recession中という見方もありますしね。。。